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「サントリー美術館」

東京都港区赤坂9丁目・東京ミッドタウン内
「東京ミッドタウン」21世紀の日本を代表する街、世界に類を見ない独創的な街が誕生しました。


LUMINOUS JEWELS
MASTERPIECES OF ASIAN ART FROM THE SEATTLE ART MUSEUM

美しきアジアの玉手箱

― シアトル美術館所蔵 日本・東洋美術名品展

1933年、アメリカ西海岸の港湾都市シアトルに設立されたシアトル美術館。同館が長い歴史の中で育んだ約7000件におよぶ日本・東洋美術コレクションから、鎌倉時代の名宝《浦島蒔絵手箱》、シアトル美術館を代表する江戸時代初期の屏風《烏図》、本阿弥光悦と俵屋宗達による《鹿下絵和歌巻》をはじめ、時代もジャンルも多岐にわたる選りすぐりの名品約100件を一堂に公開!
同館のコレクションがアメリカ国外でまとまって公開されるのは世界初。まるで玉手箱から次々と取り出された宝物のような、珠玉の逸品の数々をご堪能ください。


会期: 2009 7/25(土)〜9/6(日) 展覧会は終了しました。
※作品保護のため会期中、展示替えがあります。
開館時間:{日・月・祝日} 10時〜18時 {水〜土} 10時〜20時
※いずれも最終入館は閉館30分前まで
休館日:毎週火曜日
会場:サントリー美術館


〜海を渡った日本美術の宝〜

40年の長きにわたりシアトル美術館館長を勤め、精力的に日本美術を収集したフラー氏は、1948年、やはりシアトル出身の著名な東洋美術研究者シャーマン・リー博士を呼び寄せます。 「リー博士は、戦後GHQの一員として日本の文化調査団に加わっていた人物です。彼は、その時培った古美術商や美術館、、研究者との強いコネクションと、高い鑑識眼で、4年という短期間にもかかわらず、フラー氏のサポートを得ることで、質の高い優れた日本美術の優品を、体系的に収集しました」。 約7000件のコレクションのうち、約半数が日本美術。中でも“最も大切な宝のひとつ”とされる《鹿下絵和歌巻》も、この時期に入手されました。1951年、日本は戦後混乱期の真最中です。「購入したのは長大な絵巻の後半分部分です。 前半部分が、その後細かく切断され、断簡として分蔵されたことを考えると、後半がひと続きのままシアトル美術館で所蔵されたのは、幸いだったのではないかと思います」。 本展では、シアトル美術館所蔵の後半部と、サントリー美術館をはじめ日本で所蔵される前半部分の間断を可能な限り集め、並べて展示します。日米で別々に存在していた絵巻が、50数年を経て、初めて再開する瞬間です。


ミミ・ガードナー・ゲイツ氏
ミミ・ガードナー・ゲイツ氏
(シアトル美術館 名誉館長)

……このたび、シアトル美術館が所蔵する日本・東洋美術コレクションの精髄が日本各地で展観されますことを、
たいへん光栄に思っております。とりわけ、日本美術の名品がその故郷で公開されることは喜ばしいことです。……



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美しきアジアの玉手箱

美しきアジアの玉手箱
シアトル美術館所蔵 日本・東洋美術名品展
会場入口


展覧会の構成 (三部構成)
第一部:日本美術
シアトル美術館の日本美術コレクションの形成には、日本の美術をこよなく愛好し、その美の本質を見抜く眼を持つ二人の恩人がいた。美術館創立者リチャード・フラーと戦後四年にわたり副館長を務めた美術史家シャーマン・リーである。今回の展覧会では、両氏の努力によって収集された作品中心に、考古3件、仏教彫刻4件、書画31件、工芸18件(陶磁12、漆工3、金工3)件、計56件を展示する。
第二部:中国美術
シアトル美術館は、日本美術と並んで、中国美術においても、各分野で充実した内容を誇っている。古いところでは、新石器時代の玉器や商(殷)・周時代の青銅器が特筆される。いまから数千年以前にさかのぼる時代の作品でありながら、そこには中国ならではの強靭な造形力が見ることができる。
第三部:韓国美術・その他のアジア美術 (ベトナム・タイ・インドネシア・インド・ネパール)
シアトル美術館の東洋コレクションには、日本・中国以外にも、様々な地域の優れた作品が含まれている。韓国、ベトナム、タイ、インドネシア、インド、ネパールといったように、東アジア・東南アジア、南アジアの広範な地域にわたる作品が網羅されており、それがこのコレクションの特色の一つにもなっている。

本展覧会の中から8出品作品を、ご紹介します。


《鹿下絵和歌巻》 本阿弥光悦書 俵屋宗達画

鹿下絵和歌巻 本阿弥光悦書 俵屋宗達画 一巻 (日本美術)
桃山時代〜江戸時代 1610年代 シアトル美術館蔵
Gift of Mrs. Donald E. Frederick. 51.127
Photo: Seiji Shirono. National Inatitute for Cultural Properties. Tokyo



《浦島蒔絵手箱》
《饕餮文方鼎》
《青磁象嵌菊花文盞托》

浦島蒔絵手箱 一合
(日本美術)
鎌倉時代 14世紀 シアトル美術館蔵
Gift of Mrs. Donald E. Frederick. 51.78
Photo:Seattle Srt Museum

饕餮文方鼎 一口
(中国美術)
周時代 紀元前13世紀 シアトル美術館蔵
Margaret E. Fuller Purchase Fund. 54.177
Photo:Susan A. Cole

青磁象嵌菊花文盞托 一組
(韓国美術)
高麗時代 12世紀 シアトル美術館蔵
Gift of Ann Rowland Eddy. 99.22
Phto:Susan A. Cole



《仏立像》
《仏坐像》
《インドラ坐像》

仏立像
(タイ美術)
ドヴァーラヴァティー朝 7〜8世紀 
シアトル美術館蔵
Thomas D. Stimson Memorial Collection and Hagop Kevorkian. 46.47
Photo:Paul Macapia

仏坐像
(インド美術)
カシュミール 8世紀 シアトル美術館蔵
Floyd A. Naramore Memorial Purchase Fund. 74.70
Photo:Susan A. Cola

インドラ坐像
(ネパール美術)
マッラ王朝 13世紀頃 シアトル美術館蔵
Eugene Fuller Memorial Collection. 51.101
Photo:Paul Macapia


シアトル美術館 Seattle Art Museum Information
アメリカ西北端、エリオット湾に面するシアトルは、穏やかな気候と自然に恵まれた美しい都市です。
1933年、リチャード・フラー(1897-1976)と母マーガレット(1860-1953)によって創立された市立美術館であります。美術館発足時のコレクションは、リチャードとマーガレットが収集した東洋美術品であり、それにシアトル美術協会から寄贈された小数のアメリカ美術が加わり、総数は1926件であったと記録されている。
近年、アジア美術を中心に収蔵品は24,000件を超え、アメリカ北西部屈指の規模を誇ります。
シアトル美術館(ダウンタウン)、シアトル・アジア美術館、オリンピック・スカルプチャー・パークの3館で構成されるシアトル美術館は、地元では、Seattle Art Museum の頭文字をとって「SAM」(サム)の愛称で親しまれています。



点茶席〜薄茶と季節の主菓子
営業日:休館日を除く隔週木曜日
【美しきアジアの玉手箱】展開期中:2009年8月6日、20日、9月3日
定員:50名 料金:1,000円(入館料は別途) 会場:美術館6階茶室「玄鳥庵」
点前:13時、14時、15時、18時30分の4回

【「美しきアジアの玉手箱」展開催中のエデュケーション・プログラム】 *会場:サントリー美術館 6階ホール
日本文化の伝承プログラム
講師:塩澤 玉聖氏(全日本水墨画会会長)
T 親子ワークショップ「水墨画を描いてみよう!」(対象:小学4年生以上の親子 定員:16組32名)

日時:2009年8月22日(土)10:30〜12:30
U ワークショップ「水墨画に挑戦!」(対象:一般 定員32名)
日時:2009年8月22日(土)14:30〜16:30
(T・U共通)応募締切:2009年8月8日(土)
スライドレクチャー
T 見どころトーク
(学芸員による展覧会の見どころを紹介)
日時:2009年8月2日(日)、29日(土) 各日11時30分〜/15時30分〜 の2回

U フレンドリートーク
(こどもから大人まで楽しめるやさしい展示解説)
日時:2009年8月1日(土)、14日(金) 各日11時30分〜/15時30分〜 の2回
   2009年8月28日(金)18時30分〜

会場:サントリー美術館 6階ホール
以上の詳細応募方法、定員、料金等または、お申し込みについては、サントリー美術館公式サイト http://suntory.jp/SMA/
または Tel: 03-3479-8600 にて、お問合せください。
巡回展情報
神戸市立博物館 2009年9/19〜12/6
山梨県立美術館 2009年12/23〜2010年2/28
MOA美術館 2010年3/13〜5/9
福岡市美術館 2010年5/23〜7/19


お問合せTel:03-3479-8600
サントリー美術館公式サイト:http://suntory.jp/SMA/
主催:
サントリー美術館、読売新聞社、シアトル美術館、NHK
後援:外務省、文化庁、アメリカ大使館
協賛:光村印刷
協力:全日空、日本貨物航空、スターバックス コーヒー ジャパン 株式会社


参考資料:「美しきアジアの玉手箱―シアトル美術館所蔵 日本・東洋美術名品展」 Press Release、カタログ他。
※写真撮影は全て、主催者の許可を得て行っております。


ご意見ご感想は  yashio@mui.biglobe.ne.jp


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